リスバカ日誌

Pas de Chatというデュオが十数年前、あった。
アルバム３枚だけ残して実質解散状態（正式な解散発表はないらしい）。
ボーカルの藤原美穂さんは、今はボーカリスト育成や自らもライブ活動
をするなど多方面で活動中らしい。

デビューした頃、京都のＦＭ局でレギュラー番組を持っていたが、そこ
でかけた曲で一番心に残ったのが「のらねこ」という曲。
『Pas de Chat２』というアルバムに収められている。
作詞も藤原美穂さんだ。

歌詞カードにはイタリック書体で「あらゆる痛みと戦っている全ての人
々にこの曲を捧げます。」とある。
のらねこの世界を歌っているようで、そうでないような、不思議な曲。
アコースティックピアノの前奏で始まり、静かにボーカルが歌いだす。
間奏でアコースティックギターが入るけど、個人的にはピアノとボーカ
ルだけでいいような気がしている。シンプルで余韻にひたれる曲。

何度聞いても胸が締め付けられるような、そんな気持ちになる。
昔の自分を思い出しながら・・


のらねこ

あたたかく　守られた日々　いつのまに消えた
どろんこの　顔を映す　水たまりの中

手さぐりのまま　何か知りたくて
ぶつかるたびに　叱られてばかり

ふるさとは？　神様はどこ？　きっと胸の中に
名前など　なくても　世界にひとつの心

今ここにいる　今生きてること
重さは誰も　くらべられないよね

ひとりで　にぎりしめてた　Joy&Pain　話したかった
見つけた　やわらかな想い　Joy&Pain　守って行けるよ

＜間奏＞

風の声も　土の匂いも
信じられなくなる時が　来ても

いつでも分けあえるね　Joy&Pain　こわくはない
見つめて　抱きしめてあげる　Joy&Pain　ふりかえらない
ひとりで　にぎりしめてた　Joy&Pain　話したかった
見つけた　やわらかな想い　Joy&Pain

　もう泣かないで

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